2008年12月27日

にじちぅ?3周年間近特別企画 「その刻、にじちぅ?は芽吹いた!」 vol.2

第2話 2005年3月下旬

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1号は焦っていた。
本件担当上司からは、「音楽配信の調査を頼む」と来ていたからだ。どうやらブロッコリーさんは自社で持つ原盤をCD以外にネット配信などできないかと検討されているようなので、それにはどの程度予算が必要でどんな仕組みになるのかなどが必要だと。

そもそもiTunesがまだ日本に上陸していない時の話である。

日本における音楽のネット配信は、appleの成功を受けて日本国内でも盛り上がりを見せる反面、CD売上の減少を恐れたレーベルの戦略もあって全然成功していない状況だった。
mora、OCN music store等当時ギリギリ残った国内配信サービスでさえ赤字か利益はほとんどない状況で、05年1Qの時点ではPCでの音楽配信などレーベル本体ですら儲からないのに我々CPが入り込む余地などないと言うのがたった半日の調査で分かった事実だった。
さらに当時05年春の時点では分からなかったが、後に出てきた数字でそれを実感することになる。04年の音楽コンテンツの市場情勢は、コンテンツ白書によるとCD販売が3686億円、着メロ・着うたで1111億円に対して、インターネット配信は僅か54億円しかなく、こんな文化ではまともに商売などできるはずがなかったのだ。
JPOPという主戦場でこの数字なのだから、アニメでましてやさらにニッチな萌え・ヲタク市場でサイトを立ち上げても利益が出るとは素人目にも思えない。

システムの開発に徹してリスクを負わない選択もある。もともとシステムサイドの人間なんだからこう考えるのが普通だろう。
だけどそんないい加減なことをしても楽しくないし誰もハッピーにはなれない。現実を伝えるなら[やめておきましょう]と言うことしか言えないデータしか出てこない。

だから焦っていたのだ。

しかし一方で、コアな層を軸としたECという分野に興味のあった1号は次第にこの市場での勝負をイメージするようになる。

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posted by にじちぅ? at 21:52| Comment(0) | TrackBack(0) | にじちぅ?ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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